https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC030VU0T00C23A3000000/
今期過去最大の赤字3700億円を叩き出した楽天は大きな話題になりました。
またS&Pの格付けの低下、社債の利率が2年で3.3%と様々なニュースが飛び交ってます。
筆者も楽天カードや証券など結構な楽天ユーザーですが、正直心配してました。
しかし!この記事を見てそんな心配を和らげさせてくれました。
三木谷社長のインタビュー的な記事ですが、自身に満ちた社長の回答が聞けます。
以下少し抜粋していきます。
1.仮想化モバイルネットワーク
楽天は大手さんキャリアと比べなぜ安いか?
それは基地局にカラクリがあるのです。従来の基地局ですと複雑な設備やメンテナンスが必要になるのです。しかし楽天はそこの設備をシンプルにして、なおかつクラウドで管理して遠隔操作によって運用することにしたんですね。
もちろん大手もやってない訳ではないですが、ゼロから構築段階にあった楽天みたく全てに導入されている訳ではないのです。
クラウドなんで5G.6Gもスムーズに移行できますし、なおかつコストとして安い。
基地局のコストは年間数千億と何処のキャリアも1番頭を悩ませるところですが、そこのコストを下げられた所は楽天の素晴らしい所ですね。
2.楽天シンフォニー
楽天は上記の仮想化モバイルネットワークのノウハウやソフトウェアを他の携帯会社に売ろうとしている。それが子会社の楽天シンフォニーだ。
受注残高4500億円と既に多くの企業がこの世界初の基地局網の作り方に関心を寄せてる事が分かる。
三木谷社長amazonのAWSのようドル箱産業にする事ができると楽天シンフォニーに期待を抱いています。
3.設備投資の一服
楽天は急ピッチで資金を投じ基地局の拡大を行ってきた。毎年3000億円とECや金融で稼いできたお金を投資に注ぎ込んできた。
しかし2023年に来てこの設備投資も一服しつつある。人口カバー率は目標の85%を大きく上回り98%まで来た。
今年最大の赤字だったが、来年からはその投資額もなくなることを考えると楽天復活の狼煙となるはずだ。
また2025年までに目標としているプラチナバンドの取得ができれば新規顧客の獲得につながっていくだろう。
しかし問題もある。格安携帯事業の盛り上がりによっての競争激化やプラチナバンドに関してはいかに短期間で取得できるかは楽天の課題になる。